長かったです。哲学書を読む合間にちょこちょこ読んでたんで、あんまり思い入れもないのですが、
私はこの作品がなぜ「名作」と言われてるのか、まるでわからない。
悲劇だとは思うが、悲劇としての悲愴感は、ゲーテやトーマス・マンなどのドイツ文豪に比べると、まるで浅い。
構成も「複雑」と言われてる割に効果的でないし、キャラクターの定義も浅い。
全ての悲劇の端緒を、カラマーゾフの血に結びつけるところまではいいが、伏線として弱い。
詩的な表現は皆無、ときおり読ませられる人生哲学は新鮮味なく、心理学と称した心理分析も、
嘲笑に値するほどナイーブ。
最後の裁判の場面で、検察のや弁護人の力の入ったせりふが続くが、事件の背景がまず深くは練られていないので、
自然論説も面白くなく退屈だ。アリョーシャの最後の演説で読み手を感激させるのが
作者の狙いだろうが、見事に上滑りしている。こんな陳腐な演説で読み手は感激しない。
感激させようという意図があからさま過ぎて、不快だ。

それに比べて私の小説は、もっと構成が複雑で、場面場面が効果的な配置をなし、
伏線が入り組み、内容は高度な詩的レトリックに覆われ、容易には近づけない峻厳さをも
持ち合わせている、といったら笑われるだろうか。私はドフトエフスキーよりはるかに
人間に対する洞察が深い、と言ったら?
自意識過剰だろうか。私は間違っているだろうか。私は実は、うぬぼれの塊で、凡才なのだろうか。
お寄せいただいたコメント
あべ  2010/01/06(Wed) 18:28
kyrieさんの小説読んでみたいっス!!

カラマーゾフの兄弟は退屈すぎて上巻でやめました!!やはりあの作品は激アツっすね???
kyrie  2010/01/06(Wed) 18:38
>あべさん

あなた、ご自分の随筆で卑猥なことばかり書いてるのに、カラマーゾフに手を出したのですかw
せめて随筆でコメント受付してくださいよ、下ネタでもレスするんで。
今書いている小説は、賞に送るつもりなので、ここでは公開しませんが、
そのもととなった短編を晒しておきますね

http://loda.jp/mitemite/?id=754
無限∞虚無  2010/01/07(Thu) 00:40
複雑さよりも,少ない言葉で意味を広めた方が案外効果的だったり...って,それが詩的修辞法か.
ミズチ(仮)  2010/01/07(Thu) 07:13
小説書いてるのか!!

カラマーゾフの兄弟ってLOSTに出てくるんだよね。

批判できるのはいい才能だと思う。自分の書いた文章も的確に批判すれば良くなってくし。

ヘミングウェイ読むとめちゃくちゃ眠くなる。
kyrie  2010/01/07(Thu) 18:51
>フェイト

そうそう、過剰に言葉を費やすときに得られる効果と、少ない言葉で得られる効果とを
使い分けたい。
それが偉い人にはわからんのです。。
もうドフトエフスキーはいいかな。トーマス・マン読み倒したい。
でもなんか小説を読んでる時間って、哲学書を読んでる時間に比べて無駄な気がするんだ…

>ミズチ

LOSTってなんぞや??海外ドラマ?批判は誰でもできるんだよ、音楽が書けない人も
音楽を批判するし、絵が描けない人は絵を批判する。
でも俺はそういう凡庸な批評家どまりなのか、少しでも芸術家気質をもっているのか、
という二択に答えを出すことを躊躇う…2ちゃんでもさんざんナルシスト呼ばわりされて。
ヘミングウェイは読んだこと無いな~
お薦めはゲーテの「ウィルヘルム・マイステルの徒弟時代」。
あれには超影響受けた。
無限∞虚無  2010/01/07(Thu) 23:19
哲学やってて本気で詩的表現を目指すなら
あの有名なフレーズを残した宗左近を調べてみるといいよ^^
哲学をやってればやっているほど深みがわかる...


>『ウィルヘルム・マイステルの徒弟時代』
これは昔読んで普通に手本にさせてもらったが,
結構普通の作品のような気がする...
解釈すればするほど深みはあるけど,やっぱりロマン派って感じかな.
暗ヲ   2010/01/10(Sun) 22:48
カラマーゾフですか・・・すごいですね。
罪と罰もですが、私はもちろん読んだことありません。
小説も長いし人名も長いらしいし、愛称もいくつも出てくる・・・て何かでみたおぼえがあります。
いや、最近何であれ小説読むの億劫になっちゃって(汗
ときに、もちろん大したものではありませんが、クラシック系の記事をかなり久々にあげました。
しょっちゅうとはいきませんが、時々はクラシック関係も書きたいと思ってはおります。
今後ともよろしくです(^O^)
kyrie  2010/01/11(Mon) 23:26
>フェイト

宗左近!初めて聴いた!調べてみる!ありがとう!
ウィルヘルム・マイステル、俺にとってはファウストや親和力より大切な本なんだけどな汗
まあ読んだ時期が思春期まっさかり、というのもあるかも!
今はマンの「ワイマルのロッテ」読んでるよ♪

>暗ヲさま

カラマーゾフは長ったらしいだけで、とくに難しい本ではないですよ。
新訳のほうの感想ですが…。。
私も最近は、小説億劫です。でも読書家の父を超えようと、日夜いろんな本を読みあさってます。
遅くなってすみません、今さっそく書き込みにいきます!
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